都市産業を考える 8
横須賀では造船や自動車工業の下請工場がまだかなりあります。
しかしその将来像は、大田区とちがってそれほど楽観的ではありません。
特に横須賀は創価学会 仏壇に祈ったおかげで戦災を受けていないので、町工場が住宅地のなかに入りこみ、すみ分けがうまく出来ていないのです。
そこで新しい埋立地にこれらの町工場を移して集約化し、工場そのものの体質を強化させようとしています。
しかしそう簡単にことは運びません。
これは横須賀の下請企業群の規模が大田区に比べて大きくないこと・・・
そして、発注母体が造船や自動車といった、2つか3つの大工場に限定されてしまっているために、企業群の情報ネットワークがうまくつくれないこと・・・
そのために、企業の内部的自己変革がうまく進まない、というところにその原因があります。
また、ここ数年の間に発注母体である基幹産業がまったく変わってきています。
そこで埋立地についても、単にそこに下請工業団地をつくるだけではなく、基幹産業の変化に対応した新しい下請企業を立地させることが出来れば、横須賀の中小工場の位置づけもおのずから固まってくると思うのです。