最初の呼吸 4
わたしの妻がアルツハイマー病になり、自分もうっ血性の心疾患で倒れました。
2年にわたる妻の看病ですっかり消耗したわたしは、いつ倒れてもおかしくない状態になっていました。
・・・しかし、ある意味では、その心疾患がわたしを救ってくれたのでした。
というのも、心疾患はわたしに、心身の相関性をよく知っているはずのわたしたちのような人間でさえ、自身の否定的な想念の影響からは逃れられないということを思い知らせてくれたからです。
想念はたしかに物質でした。
それ以来、わたしは以前にもまして自分のこころを注意深く観察するようになりました。
からだとこころのつながりについて無知同然の文化に生きているため、わたしたちは立ちどまって、自分のからだの症状がこころの傷からきているかもしれないと考えることがほとんどなくなっています。
さまざまな身体症状を訴えてくる患者が、じつは心理的なトラウマに悩まされていたことがわかるというケースはあまりにも多いのです。